社会人になると引かれる所得税とは?仕組み・計算方法・使い道を解説
社会人になると、給料明細からさまざまなお金が引かれていることに気づくと思います。
その中でも代表的なものが
・住民税
・所得税
・雇用保険
です。
しかし、所得税がどのような仕組みで決まり、どのように使われているのかを詳しく知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
今回は、その中でも 所得税 について解説していきます。
所得税の仕組み
所得税とは、国に納める税金です。
1年間の所得(給与などの収入)に応じて金額が決まります。
所得税には次のような特徴があります。
・「累進課税」という仕組み
・毎月の給料から天引きされる
・年末調整で税額が調整される
累進課税とは、所得が多いほど税率が高くなる仕組みのことです。
所得税はどうやって計算されるの?
所得税は次の流れで計算されます。
① 収入を確認する
② 控除を差し引く
③ 残った金額に税率をかける
この流れで税額が決まります。
① 収入を確認する
まず、1年間の収入を確認します。
会社員の場合は
給与(ボーナスを含む) が対象になります。
② 控除を差し引く
収入から「控除」と呼ばれる金額を差し引きます。
控除とは、税金の負担を軽くするために差し引くことができる金額です。
代表的な控除には次のようなものがあります。
・基礎控除
・給与所得控除
・社会保険料控除
・生命保険料控除
収入からこれらを差し引いた金額を 課税所得 といいます。
③ 税率をかける
課税所得に税率をかけて所得税を計算します。
所得税は 累進課税 の仕組みで、所得が多いほど税率が高くなります。
| 課税所得 | 税率 |
| 195万円以下 | 5% |
| 195万〜330万円 | 10% |
| 330万〜695万円 | 20% |
| 695万〜900万円 | 23% |
※実際にはこの先も税率があります。
所得税は何に使われているの?
所得税は、私たちの生活を支えるさまざまな分野に使われています。
社会保障
・年金
・医療制度
・介護サービス
・子育て支援
高齢者の医療費や年金制度、子育て世帯への支援などに使われています。
教育
・公立学校の運営
・学校設備の整備
・教育制度の維持
学校の先生の給料や学校の設備なども税金によって支えられています。
公共事業
・道路
・橋
・河川整備
・ダム
生活に必要なインフラ整備にも使われています。
防衛
・自衛隊の装備
・災害派遣
・防衛体制の維持
国の安全を守るためにも使われています。
所得税を減らす方法
所得税を減らす方法は主に次の3つです。
① 年末調整を利用する
会社員の場合、年末に会社が行う 年末調整 で所得税が調整されます。
このときに控除を申告することで、税金を減らすことができます。
例
・生命保険料控除
・地震保険料控除
・扶養控除
・配偶者控除
会社員がもっともよく利用する方法です。
② 確定申告をする
年末調整では対応できない控除は、確定申告をすることで所得税を減らすことができます。
代表的なもの
・医療費控除
・ふるさと納税(ワンストップ特例を使わない場合)
・住宅ローン控除(初年度)
確定申告をすると、払いすぎた税金が 還付 されることがあります。
③ 所得控除を増やす
控除が増えるほど 課税所得が減るため所得税も少なくなります。
代表的な控除
・iDeCo
・生命保険料控除
・社会保険料控除
・扶養控除
これらを利用することで、長期的に税金を減らすことができます。
まとめ
所得税とは、1年間の所得に応じて国に納める税金です。
所得税は次のような流れで決まります。
・収入を確認する
・控除を差し引く
・残った金額に税率をかける
また、所得税は私たちの生活を支えるために、社会保障や教育、公共事業、防衛などさまざまな分野に使われています。
さらに、年末調整や確定申告、各種控除を活用することで、所得税の負担を軽くすることも可能です。
所得税の仕組みを理解することで、自分の給料や税金の仕組みをより深く知ることができます。
次回は、給料から引かれる税金の一つである 住民税 について解説していきます。

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